TOHO Racingでの最後のレースを有終の美で飾りたい國峰だったが・・・
2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦
2024 56 th MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in SUZUKA
2024 56 th MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in SUZUKA
2024年
10月26日(土):予選・天候:晴れのち曇り コース:ドライ
10月27日(日):決勝・天候:曇り時々晴れ コース:ドライ
三重県・鈴鹿サーキット(1周=5.821km)
観客動員数:1万4,000人(2日間合計)
ST1000レース1(12周)
予選:4番手(タイム:2分08秒457)
決勝:決勝 DNF
TOHO Racingは、2024年シーズンをもって全日本ロードレース選手権から撤退
2024年の最終戦となった全日本ロードレース選手権。
この鈴鹿大会がはじまる数日前、TOHOレーシングから衝撃的な発表があった。
TOHOレーシングとして、2024年シーズンをもって全日本ロードレース選手権から撤退するというもの。
國峰は、この発表の数日前には撤退の話を聞いており、TOHOでの最後のレースはなんとしても優勝で終わりたいと考えていた。
ST1000クラスは今シーズンのチャンピオンが決まっていたことから、2位を死守すべくウィークから積極的にマシンのセットアップをすすめていた。
國峰は一発タイムを捨て、決勝レースを見据えたアベレージタイムを意識したマシンを作り、公式予選では4番手とまずまずのポジションを獲得する。
3台の激しいバトルとなった決勝レース!
3台の激しいバトルとなった決勝レース!
國峰としても今期のオフシーズンに声がかからなければ、引退となるかもしれない最後のレースがはじまる。
結果を出して来年に向けてのアピールもしなくてはいけない大切な鈴鹿大会の決勝レースがスタートした。
ここ数戦スタートに課題を感じていた國峰だったが、大きなミスもなく1コーナーを6番手で進入していく。
序盤から積極的に上位を狙う國峰は、1周目からプッシュを続けシケインで4番手に浮上すると、2周目に入ったストレートではスリップから2台をパスして、1コーナーを2番手で通過する。
その後のS字でしかけた國峰は、わずか1周半で6番手から一気にトップに浮上した。
このまま逃げ切りたいと思っていたが、羽田選手と國井選手が待ったをかけ、ここから3台の激しいバトルが始まった。
マシンのセットが決まっていなかった羽田選手は、すぐに國峰を抜き返しレースのペースを作っていく。
羽田選手にペースを作られると後続のグループが追い付き混戦になってしまうことから、國峰も早く羽田選手の前に出たいと考えていた。
しかし世界を戦っている羽田選手をパスするのは簡単ではなかった。
インから抜くも、すぐにクロスラインをとられ抜き返される。
そこに國井選手も加わり、この3台のバトルは見ているこちらも楽しい見応えのあるレースになった。
國峰もレース後「このバトルは本当に楽しかった」と語っている。
ここまで羽田選手とは同ポイントで3位になっていたことから、ここで勝ってランキングの2位を狙っていた國峰。
しかし國峰は残り4周となった130Rでフロントがきれて転倒してしまい、TOHO Racingとしての最後のレースが終わった。
まだ来シーズンに関しては何も決まっていないが、常に表彰台を狙える選手だけに、ここで終わってしまうのは寂しいと感じるのは私だけではないと思う。
来年も今回のようなアグレッシブな國峰の走りを見たいものだ。
ST1000ライダー 國峰啄磨コメント
TOHOレーシングとして最後のレースを有終の美で終わることができなくて本当に申し訳なく思います。
チームの皆様、スポンサーの皆様、そして応援してくれたファンの皆様には心から感謝しています。
来季に関してはまだ何も決まっていないので、引退と言う言葉は使いたくありませんし、今回のレースも本当に楽しくて、もっともっとレースを続けてきたいと、これまで以上に強く感じた鈴鹿大会となりました。
結果として今シーズンのランキングは4位となりましたが、常に表彰台にあがれると思っていますし、新型のCBRにもレースを重ねるにつれ乗れてきたと感じています。
図々しいとは思いますが、レーサーとしてここで終わりたくはありませんし、まだまだ走りたいです。
僕を必要としてくださるチームがありましたら、是非ご連絡お待ちしています!
そして、今日まで僕を支えてくれたTOHOレーシング様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました!
対談動画
今年で、TOHO Racingが全日本ロードレースから撤退することで、國峰選手は来年どうするのか!?
そんなお話しをしていただきました。